シングルモルト白州で有名なサントリー白州蒸溜所。
白州蒸溜所ができてから50周年ということで、長らく工事中になっていました。
そして2023年10月にリニューアルオープンされ、とうとう入場の抽選が開始しました。
ジャパニーズウイスキーの中でも白州がかなり好きなんです。
絶対に抽選勝ち取って白州蒸溜所に行くぞ!!!
意気揚々と抽選に申し込むも、当たり前のように全落ちしました。
世の中甘くないなーと思っていた矢先、驚きのメールが!
なんとキャンセルが発生して申し込みの案内が来ました。
これはまたとないチャンス!
どんな日程だろうと行くしかないでしょ!
速攻で申込ページに行って「白州蒸溜所ものづくりツアー(有料)」を申し込みました。
そして木曜日の日程だったので会社に有給も申請してきました。
今回は白州蒸溜所へ行き、白州蒸溜所ものづくりツアーに参加した感想について書いていこうと思います。
ショップのウイスキー情報も載せているのでぜひ最後までご覧ください。
白州蒸溜所について
白州蒸溜所とは
白州蒸溜所はサントリーが所有する山梨県にある蒸溜所です。
ここでは世界的にも有名な「シングルモルトジャパニーズウイスキー白州」が作られています。
標高700mの豊かな自然に囲まれ、南アルプスから流れる天然水が使用されています。
森の蒸溜所、森林公園工場なんて呼ばれていますね。
あの南アルプスの天然水もすぐ横に工場がありました。
このような環境から作られる白州は、軽快な味わいが生まれます。
サントリーが日本初の蒸溜所である山崎蒸溜所を作ったのは1923年。
それから50年後の1973年、山崎とは異なる個性を持つウイスキーを求めて白州蒸溜所が出来ました。
(2023年は山崎100周年・白州50周年の記念年なので、蒸溜所が描かれた記念ラベルが限定で販売されています。)
白州蒸溜所では多彩な原酒の作り分けがされているのも特徴です。
蒸溜釜や樽などを使い分けて、ブレンダーにより厳選してブレンドされたものが白州なのです。
白州蒸溜所は改修工事を行うため、2022年12月19日~2023年10月1日まで見学が休止となっていました。
2023年10月2日より一般見学が再開され、有料ツアーは抽選制、無料場内見学は予約制となっています。
また2024年の夏には蒸溜所内にレストランもオープンしています。
(見学に行ったときにはまだオープンしていませんでした…)
白州蒸溜所の中でおいしい料理を食べながら白州を飲む…
もうよだれが止まりません!
3種類の見学コース
白州蒸溜所には見学コースが3種類あります。
見学コース | 白州蒸溜所ものづくりツアー | 白州蒸溜所ものづくりツアープレミアム | 場内見学 |
---|---|---|---|
予約 | 抽選制 | 抽選制 | 予約のみ |
製造工程見学 | 〇 | 〇(特別ver) | ✖ |
テイスティング | 〇(白州+原酒+白州ハイボール) | 〇(白州12年+原酒など) | – |
ツアーお土産 | 「白州オリジナルテイスティンググラス」 | 「白州オリジナルテイスティンググラス」 「グラスホルダー」 | – |
参加費 | 3,000円 | 5,000円 | 無料 |
所要時間 | 90分 | 130分 | – |
有料ツアー2種は抽選制となっていますが、工程見学+テイスティング+お土産と大盤振る舞い。
有料ツアーはテイスティングがありますが、飲酒無しverも用意されているのでドライバーも参加可能です。
ここまで至れり尽くせりなのはすごいですよね。
ウイスキー好きな人のことをよくわかってらっしゃる笑
間違いなくお得なので、ぜひ白州HPをチェックして抽選に応募してみてください。
また抽選に外れても無料の場内見学はかなり予約が空いています。
ショップや有料試飲は問題なく楽しめるので、オススメです。
また確実ではないですが、ショップには高確率でシングルモルトウイスキー白州や蒸溜所限定の白州が売られています。
なかなか手に入らない中、定価でいつでも購入できるのは白州蒸溜所だけです。
一人一本の制限付きですが、無料の場内見学だけでも十分に行く価値はありますよ!
もちろん転売目的はダメですからね!
アクセス
サントリー白州蒸溜所
〒408-0316 山梨県北杜市白州町鳥原2913-1
高速道路を使用して車で行く場合は、小淵沢ICを降りて10分ほど走ると到着します。
電車で向かう場合は小淵沢駅から無料のシャトルバスを出ています。
詳しい運行情報は白州HPアクセス情報をチェックしてみてくださいね。
【レビュー】白州蒸溜所ものづくりツアー
今回は白州蒸溜所ものづくりツアーに参加してきたので、見学内容と感想をご紹介します。
製造の概要説明
ツアーの時間になったらウイスキー博物館のスクリーン前に集合します。
初めにガイドさんに白州蒸溜所について説明を受けながらスクリーンで動画を見ました。
動画を見た後は製造工程の見学へ出発します。
HPで見た工場入り口の白州の文字に大興奮!
工場の中に入ると甘酒のようなお酒の匂いが広がっていました。
蒸溜所に来たぞという感じがします。
工場に入ってすぐ製造工程の説明を受けました。
まずは原料の紹介。
中でも麦芽とピーテッド麦芽は直接匂いを嗅ぐことが出来ました。
見た目は変わらないのに、ピーテッド麦芽の煙の臭いが強くて印象的でした。
壁のオブジェに向かってプロジェクターでリアルな映像が流れながら説明を受けました。
ただスクリーンで見るよりもはるかに分かりやすい!
製造工程1は仕込み。
製造工程2は発酵。
ほぼビールでシュワシュワです。
製造工程3は蒸溜。
白州蒸溜所では直火を当てる蒸溜と、パイプ内の蒸気で温める間接蒸溜が行われています。
製造工程4は貯蔵。
樽がコロコロと転がっていく瞬間を撮りました笑
製造工程5はブレンド。
白州はたくさんの原酒をブレンドされて出来上がります。
続いて実際の工程を見て回ります。
仕込
ここから実際の製造現場を見て行きます。
実際の現場に入ると更にお酒の匂いが強くなりました。
まずは仕込み。
大きなマッシュタン(仕込槽)がお出迎えです。
のぞき窓を開けていただき、中の様子が見ることができます。
麦の匂いがふわっと広がります。
発酵
続いて発酵工程です。
一面の発酵槽が広がっていました。
白州蒸溜所では木樽の発酵槽を使用するこだわりがあり、白州の香りや酸味を生み出しています。
容量は7.6万リットルだそうです。巨大!
手前側が覗けるようになっていて、発行して泡ができているのが分かります。
蒸溜
続いてウイスキーの顔、蒸溜工程です。
銅製のポットスチルが16基ズラリと並んでいます。
白州は初溜と再溜の蒸溜を2回行われています。
多様な原酒を作り分けるため、ポットスチルの形や大きさが異なっています。
これほどの数のポットスチルで作り分けを行う蒸溜所は、世界で見ても稀なんだそうです。
製樽
白州蒸溜所で一部は樽も製作されており、モニター映像で職人が樽を製作しているところを見ました。
木なので気温によって膨張したり収縮したり、組み立て時は少しのずれも許されません。
こちらが組み立て時に使用する工具。(左の名前忘れちゃいました)
どちらもかなり重く、職人さんは叩いたときの感触を頼りに隙間なく組み立てるそうです。
これは熟成に使われている樽の種類で、左からバーレル、ホッグスヘッド、パンチョン、スパニッシュオークとなっています。
左側2つが白州蒸溜所で熟成されているのですが、一回り小さい理由は表面積の比率を増やして熟成を早めるためだそう。
貯蔵
製造工程最後は熟成です。
ここに入るとお酒の匂いの中に樽の匂いが相まって、優しいウイスキーの香りがしてきます。
見渡す限りの樽、樽、樽。
奥に行くと大きく白州のロゴが書かれている小さな部屋がありますが入れません。
この中にはプレミアムツアーの参加者のみが入ることができ、原酒を試飲できるのだとか。
最後に熟成の色や量の変化について説明を聞きました。
中のウイスキーが減っていくのは、天使のわけまえとも言われます。
何十年も熟成させるので、後輩に思いを託しながら樽に詰めていくのだそう。
テイスティング(ツアー)
製造工程の見学が終わったら、後半はテイスティングをしていきました。
ギフトショップやテイスティングラウンジ横の部屋に案内されて、席に着きます。
テーブルの上には白州の原酒3種+白州×2杯が用意されていました。
奥側の白州はハイボール用で30mlあり、氷・炭酸水・グラス・ミントもありました。
(ちなみに同席した嫁は運転で飲酒不可のため、ウイスキーはなくお茶を頂いてました。)
さらにおつまみとしてスナック、チョコ、燻製ナッツも用意されています。
ウイスキーだけでなくおつまみまであるなんて!
最高のひとときです。
原酒3種類は①ライトピーテッド原酒、②ピーテッド原酒、③スパニッシュオーク樽原酒です。
まずは1種類ずつ香りと味を確かめていきます。
①ライトピーテッド原酒は白州らしい青りんご感が前面に出てきます。
②ピーテッド原酒はかなりスモーキーで、ほのかな甘さも感じます。
③スパニッシュオーク樽原酒は紅茶のようなほろ苦さが感じられ、濃い色通りの甘さがあります。
一度ストレートで楽しんだ後は、水で1:1で割るトワイスアップでもテイスティングしました。
ウイスキーの代表的な香りについては、例えられるものがある程度決まっています。
文字だけ見ると難しいですが、香りを嗅いでどれに当てはまるか考えるとやりやすいです。
なかなか他のものに例えるのって、本当に難しい!
また味わいには製法に由来した特徴があります。
結構知らないことばかりかも。
特にこの特徴のウイスキーにはこの食べ物が合うというのも、傾向があるようです。
ウイスキーを飲むときは参考にしてみてください。
テイスティング最後はおいしい白州ハイボールを一緒に作りました。
私は普段ハイボールをかなり飲むので大体のコツはわかっているつもりでした。
ただ今回はミントの葉を入れるということで香りを出すための工夫を学びました。
それは手のひらでミントを叩くのではなく、手をおわん型にして空気圧でミントに衝撃を与えるというもの。
ミントを入れた白州ハイボールはより爽やかさが増してゴクゴク飲めました。
ツアーによって頂いたものはこれらになります。
ツアー参加者には白州のロゴが入ったテイスティンググラスとコースターが持ち帰れます。
左側の箱に入ったボールペンは、飲酒できない人にのみ渡されるようです。
テイスティンググラスはショップでも売られてないのでかなり嬉しい!
ボールペンも受け取ってる人あまりいないのでは?
重さがかなりあって高級感がありました。
極秘:ツアー参加者限定で白州12年を販売
これは公式にも書いていない情報ですが、ツアー参加者限定で白州12年を購入できる権利がありました。
ショップには白州は一人一本までと書いていますが、ツアー参加者は実質2本白州を手にすることができます。
白州12年を定価で買えるとこなんてほぼないから、これはやばすぎる!
しかもちゃんと100周年記念ラベルになってました。
嫁と私で1本ずつ白州12年を購入させていただきました。
公式に書いていないので絶対にこの権利があるとは限りませんが、可能性は高いと思います。
白州12年は2018年6月から2021年3月まで休売しており、現在売られているものも数量限定です。
白州ノンエイジよりも全然出会えないので、ぜひツアーに行った際は購入して家でも楽しみましょう!
まとめ
今回は白州蒸溜所ものづくりツアーの紹介をしました。
ツアーで通った蒸溜所内がかなり綺麗で、思った以上に壮大でした。
しかもなかなか手に入らない白州12年、しかも100周年記念ボトルを定価で買えて大満足です。
ショップや有料試飲の情報はまた別の記事で!
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